誠心保育園
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- 2013
この施設は、待機児童解消のために増築された保育園の幼児棟である。単なる増築計画ではなく、老朽化した既存保育園の将来像を示唆する計画である。面積確保のためだけの増築では、子供の保育を見据えたものにはならない。
ここでは、ロジェ・カイヨワの『遊びと人間』をヒントに計画を進めた。遊戯(ミミクリー)と競争(アーゴン)を行う保育所の機能を、めまい(イリンクス)=錯覚を起こすような空を映した鏡と、意図した偶然(アレア)を生み出すくじ引きによって選ばれたガルバリウムの外壁で包み込む。子供のアクティビティーの中にこうした詩魂を置くことで、脳の発育を促すことを期待する。