Photo © ANP interior design

小さな区画に仕込まれた、奥へと広がる空間

団地は老朽化や高齢化が問題となる一方で、時を経て住環境として成熟してきており、空間再生の対象として価値は大きい。住環境として見直されるべき点は多く、空間再生の対象として価値は大きい。今回対象の団地住戸は、ご主人が生まれ育った住戸であり、結婚を機に新たな生活の場として空間再生することを考えた。団地のよい雰囲気を保ちつつも、水廻りを現代に合った機能的なものにして、好きな素材の質感を活かして新しい空間を作って欲しいという要望であった。既存の間取りは2DK。取り壊し可能な間仕切りを撤去し、新たに1LDKに変更。キッチンは壁付けからアイランドに変更。風呂は床防水から全て改修し、脱衣所を新たに設けて便所と一体化した。この空間再生で最も特徴的なのは、ヘリンボーンのフローリングである。床から壁へ連続させて、空間の骨格や壁を抜けてゆく奥行き感を生み、移動すると次の場面に空間が移り変わってゆくような展開を感じられるような構成にした。

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滝山団地Y邸

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Locatie
東京都東久留米市, Japan
Jaar
2014

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