織物のフォリー
福岡, 日本
- 建築家
- スピングラス・アーキテクツ
- 年
- 2005
福岡アイランドシティ中央公園の中の休憩施設。細いアルミを重ね合わせてつくった、織物のようなアルミ構造のフォリー。
フォリーとは庭園の「あずまや」のこと。このフォリーは博多湾に浮かぶ人工島、アイランドシティの中央公園に建設された。
籠のようなこの建物は、アルミのパイプの三層構造でできている。この建物のために製作されたパイプは50mmの平行四辺形断面で、一本では細くて弱いが、それを斜めに三層に重ね合わせることで強くなり自立するという仕組みである。
それはまるで、一本一本の糸は細くても、織りあわせることで強度を持つ布のようだと思い、織物のフォリーと名づけた。
屋根も壁も扉も無いこのフォリーは、雨も風もしのぐことはできない。昼には複雑な動く影を落とし、夜にはLED照明で暗闇に浮かび上がる空間は、非日常の不思議な体験を与える。それがフォリーの本来の役割だと考えている。
関連したプロジェクト
Magazine
-
Touring ‘Making Home’
1 day ago
-
Probing ‘Resources for a Future’
1 day ago
-
Cris Ballester Parets in Mallorca
4 day ago