福井駅前交番
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- 2006
街のランドマーク
この福井駅前交番は、JR新福井駅の完成と駅周辺の再整備に伴い新築されたものです。福井県の玄関口として新しく生まれ変わろうとしている駅周辺の景観と、街角に相応しいデザインに配慮しました。また、低層でありながらもランドマークになりうるようなデザインを目指しました。
市民に親しまれる交番
圧迫感を感じさせないよう、受付上部には吹抜けを設けました。車いす利用者も利用できる受付カウンターを設計するなど、誰もが訪れ易い交番のあり方を考えました。
旧駅舎の面影を新たな形で活かす
新しい駅前交番は、新鮮さを感じさせると同時に街の記憶を継承して行くことも重要であると考え、取り壊される前の旧駅舎で用いられていた市民になじみの深いガラスブロックを、入口上部の光壁として再利用しました。
樹木のある交番
殺風景で無愛想な交番のイメージを払拭し、市民サービス施設として位置づけるシンボルとして樹木(エゴノキ)を1本植えました。1本の木が季節感と交番に対する親しみの気持ちをいだかせてくれる事でしょう。
暖かみのある照明
蛍光灯の白い光は冷たく近寄り難い雰囲気を醸し出してしまうため、ここでは、暖かい印象を与える電球色の光を用いました。夜間、交番が周辺に放つ光が、あたかも灯台のようにひとびとに安心感を与える存在になって欲しいと願っています。